植木職人の適正ってあるの?
植木職人の適正
植木職人というと脚立の上に立ち、高いところの庭木の枝を切っているイメージがありますよね。昔ながらの職業で今もなお、植木職人として頑張っている方はたくさんいらっしゃいます。しかし、問題点もあります。
それは後継者がなかなか出来ないということ。
植木職人はこれまでは自営業でやっている方が多く、一般家庭の庭木の管理等を中心に活躍してきました。したがって後継者という言い方をすると、その親方の息子が家業を継ぐというのが一般的だったと言えるでしょう。
職業の特質上、若い男性は別の職業を選ぶことが多く、なかなか家業を代々続けていくのは困難になっています。でも、植木職人の需要は減っているわけではありません。
一般家庭の庭木、公共施設の庭園、公園や街路樹など、木の管理における管理はもちろん、庭全体の管理に及ぶまで植木職人の仕事はなくなることはありません。最近では造園業者が庭園の設計からデザイン、剪定、伐採など全てを請け負うケースが多く、植木職人としての仕事の幅は非常に大きくなっております。にもかかわらず、後継者が現れないのはこの業界にとって大きな問題なのです。
しかし、現在の日本では長い不景気の中で就職できずにいる若者も存在します。そういう方を含め、現在の自分の職業に疑問を持っている方など、植木職人に興味がある方は本気で考えてみて欲しいと思います。チャンスは目の前にあると言っていいでしょう。
植木職人に向いている人
ただ単に庭の木を切っているのが植木職人の仕事ではありません。庭の美しさを保つのが大きな使命です。また、一からデザインすることも求められる時代にもなってきました。
1、創作意欲
その意味でまず「創作意欲」というのは不可欠になると思います。
何かを作りたい!と思えるかどうかが大切になります。
2、自然を愛する心
次に「自然を愛する心」ではないでしょうか。これは実は誰でも潜在的に持っているものだと思います。緑の高原に行くと空気がおいしくて感動した!という経験は一度はあるでしょう。自分の作った庭園で感動してもらえる職業です。自然を愛する心は不可欠です。
3、体力と忍耐力
忍耐力は何の職業をしていても必要です。ただ、植木職人の場合は頭も使いますが体も使います。その部分では体力も重要になるでしょう。
4、絵心がある人
庭園のデザインをするという場合は当然絵心も必要になります。これは絵がうまいかどうか、というよりも、イメージが出来るかどうかの方が重要です。
5、コミュニケーション
お客様の想いをしっかりと理解、そして自分のイメージを正確に伝えるというためには当然コミュニケーションの能力も必要になります。これは何の職業でも同じことです。
植木職人に向いていない人
植木職人は需要があり、若い方は引く手あまたではありますが、向いていないという場合もあります。
1、一攫千金を狙う人
どんな職業も下積み時代があり、時間をかけて一人前、一流になっていくものです。最初は体力的にも精神的にもわりに合わないと感じる場合も多々あります。これは忍耐力にも通じてくるかと思いますが、植木職人の世界では地道な努力が求められます。
2、高所恐怖症
高いところに上ることもあるので、その意味では高所恐怖症という方は向かないかもしれません。
3、アレルギー
植物にアレルギーがある方はこの職業は困難です。また、花粉症の方も辛いかもしれません。
どんな職業にも向き不向きがあります。ただ一番大事なのはやる気でしょう。もしも向いていないというものが当てはまったとしても克服が可能な場合もあります。最初から諦めてしまうのは自分の可能性を閉じてしまうことになるので、まずはフラットな気持ちで考えてみることも必要ではないでしょうか。
まとめ
・基本的にやるきさえあれば、男でも女でも、年をとっても、だれでもできる。
・植木職人の適正は、好きかどうか。
以上を満たせばあなたは適性があるといっていいでしょう。