樹木医(民間資格)
樹木医の資格について
植木職人や造園会社の業務の中には様々な仕事がありますが、その中の一つに樹木の管理というものが含まれます。樹木の管理には、剪定や伐採、移植といった従来までの植木職人としての技能に加えて、庭木の健康を診る能力も必要です。
それは、木々のお医者さんである樹木医というものです。最近では、植木職人として樹木の管理をするために、「樹木医」の資格が必要な時代になっています。
樹木医とはその名のとおり「樹木の医者」という意味で、民間資格の一つに数えられています。庭園だけに限らず、文化財、公園や街路樹に至るまでとにかく樹木を保護するための専門家です。
財団法人日本緑化センターが事業主体となり、国家レベルほどではありませんが商標登録もされる厳格な資格といえます。この樹木医の資格を持っていると、造園会社、または研究所やコンサルの職業につくことが可能です。
樹木医になるためには
樹木医は、樹木の診断や治療が出来なければなりません。もちろんその資格を取ることは、かなり難しいものになっています。
樹木医の資格を取るためには、植木職人として実務経験が7年以上、その上で第一次試験である筆記試験をパスする必要があります。さらに、第二次審査では二週間ほどの研修が用意されています。
研修内容は講義、実習が行われ、その中で筆記試験と面接が行われます。近年では競争率が8倍にもなると言われ、この資格への関心の高さが伺えると共に、非常に難関な試験だということは間違いありません。
樹木医の通信講座・学校
通信講座について
植木職人としては難関試験ではありますが、樹木医の資格は通信講座でも学ぶことは出来ます。NPO法人で樹木医受験応援講座というものが用意されています。こちらでは5回に分かれてレジュメがメールで配信されてきます。
メールによる質問の回答は随時行っており、有益な通信講座の一つと言えそうです。膨大な試験範囲の中から要点部分をまとめたテキストが人気です。また、これに加えて10問の課題に関する論文の提出が出来ます。
試験の対策としては絶対に必要な技能を養うことが出来ます。さらに論述の実践講座なども用意されており、論述が苦手な方もしっかりカバー。樹木医の一次試験に必要な技能が養えます。
学校について
農学、林学系の大学で樹木医になるための学習をすることが出来ます。こちらは短大や専門学校でも実現できます。また、樹木医専門の資格養成機関も存在します。
樹木医になるためには実務経験(植木職人でも可)が7年必要になりますが、実は「樹木医補」という資格を持っていれば実務経験は1年で済みます。樹木医の資格を運営している日本緑化センターでは、「樹木医補資格養成機関」に認定が行われており、大学がこれに登録することが出来ます。
この樹木医補資格養成機関に認定された大学では樹木医補の資格を取得できますので、いち早く樹木医の資格を取得したい場合はそういう手段もあるでしょう。
樹木医になるための大学・専門学校なら下記のページで紹介しています。