植木職人の独立マニュアル|素人がすぐに植木屋を開業する方法

植木職人の独立開業が熱い!

植木職人の独立開業が注目されています!

造園業開業
「植木職人として独立開業するのが夢。」
「大好きな緑に関わる仕事がしたい!」
「植木職人になるにはどうしたらいいの?」

植木職人として独立することが、定年が近い年配者や転職を考える中高年、林業ブームの若者たちの間でひそかに話題になっています。

植木職人はガテン系だし、何年も苦しい修行をしないとなれないイメージがありますが、実はおいしい部分もたくさんあるんです。
植木職人として独立すれば・・・

定年退職がない。(80歳でも現役が多数)
お手間賃(収入)がいい。
趣味と実益をかねて仕事ができる。

など、かなりメリットも多く、閉鎖的な植木業界の情報が広く知られるようになった今、プチ植木職人ブームになっています。

こちらのページでは、いかに植木職人になるかという点に絞って、その方法や手段を紹介していきます。「素人から短期間で植木職人として独立できる方法」も公開していますので、これから植木職人を目指したいという方は、是非参考にしてください!

尚、「現在すでに植木職人で、独立を考えている」という方については、「植木屋開業までの手順」のページで、開業の手続き・資金繰り・顧客開拓など、独立の流れを順を追って説明しています。また、独立の体験談もご紹介していきますので参考にしてください。

植木職人独立のための5つの方法

2024年最新「植木職人になる5つの方法」

  1. 造園会社に就職し、親方について修行。
  2. 通信教育学校で資格をとって開業。
  3. 庭園施工管理の職業訓練を受けて資格をとり独立。
  4. 業務委託形式の植木屋サービス会社で独立。
  5. シルバー人材センターに登録。(要経験)

師匠について修行して独立する方法

親方のもとで修行することは、技術・知識だけでなく人の道の学びにもなります。その結果として独立開業への道が開けてくるという世界です。1人前になるには、5年~10年はかかりますが、もし時間とやる気がともなえば、是非、年配の方にもチャレンジしてほしい道。ただし最近は親方さんとのご縁をを見つけること自体が大変なことなので、理解した上でのぞみましょう。

通信教育で独学で学び独立立する方法

通信教育で学ぶ方法は、自分のペースでじっくり勉強できるのが利点です。実技の習得には工夫が必要ですが、独立するための知識は十分習得できます。また、独立する際の信頼性確保のために資格を取ることが大きな武器になります。まずは資格取得を目指しましょう。仕事を重ねていくと、一から独学で独立したこと自体が大きな価値として評価されることもあります。自信をもって腕を磨いてください。

就職支援「庭園施工管理」の職業訓練を受けて独立

現在、ハローワークでは離職者の再就職支援として、「庭園施工管理」コースという6か月の職業訓練を実施しています。学費や交通費は一切無料(教材費などは除く)。場合によっては月額10万円の給付金を受けながら学ぶことも可能です。ただし人気コースなので競争率が激しく、筆記試験もありますので受講する場合はハローワークでの相談が必須になります。
※ただし、利用するためには様々な要件がございますので、あらかじめハローワークで相談しださい。

委託形式植木屋サービス会社で独立

業務委託型の植木屋サービス会社では、少額の授業料でプロの指導の下、植木屋として基本的な技術や知識を習得することができます。しかも、独立後の顧客開拓も委託元がすべてやってくれるので、営業が苦手な方でも安心して独立開業することができます。中高年の方が、未経験から植木屋を始めるならおすすめの方法です。

シルバー人材センターから仕事を斡旋

シルバー人材センターに登録すると、植木関連の仕事を斡旋してもらうことができます。ただし、剪定など技術を要する仕事の場合、色々な要件があったり研修や審査などもあるので、全くの未経験ではほぼ無理です。除草や庭園清掃などの仕事なら問題ありませんが、植木屋並みの仕事をする場合、経験が必要です。

独立までの期間開業資金顧客開拓経験開業安易度
造園弟子入り5年~10年~100万円必要不問★★★★
通信教育・学校1年~3年~300万円必要不問★★★
職安職業訓練6か月~2年~100万円必要不問★★★
業務委託植木屋 6か月~1年 10万~50万円必要なし不問★★★★★
シルバー人材センター必要なし必要

※シルバー人材センターでは、未経験で剪定作業することはほぼできません。

このように植木職人になる方法はいくつかありますが、やはり一番確実なのは弟子入り。どんな仕事でもそうですが、時間をかけて修行した人間にはかないません。たとえ業務委託型で早く植木職人になれたとしても、価値が違うことは理解して仕事に臨むべきでしょう。

植木職人の仕事と収入

植木職人の仕事とは?

植木職人といっても仕事は色々ありますが、代表的な作業をどんなものなのか?
一般家庭の作業を例に仕事内容を紹介してみます。

  • 庭木・植木の剪定
  • 垣根整備
  • 植木剪定枝回収引き取り処分
  • 下草・芝生刈り取り
  • 植樹・移動
  • 簡単な外科手術

他にも、庭石の移動や設置、付随作業として梯子掛け、ロープ・縄結びなどがあります。また、お客さんとの雑談も重要な仕事の一つ。植木職人は、人間性を売る仕事ですから、お客さんのあらゆるニーズに応えて信頼を築くことも重要です。

注意

公園や学校、病院など公共の施設の仕事は、安定した収益が得られるので魅力的ですが、造園施工管理技士という国家資格が必要になります。仕事も大がかりなるし、高価な機材も必要です。個人で独立して、すぐに仕事を受注できるものではありません。

植木職人の収入は?

植木職人の仕事は、やればやるほど作業の無駄を省く技術が身についてきます。何度も梯子から降りて眺めたり、何度もはさみを入れたりする無駄がなくなり、最善の剪定が一発でイメージできるようになっていきます。そうなると、時間当たりの処理本数も増え一件あたりの客単価も上がっていきます。

日当平均 年収 稼働日数
独立開業(1年目)10,000円~20,000円300万~1,000万超200日~
造園会社経験(1年) 10,000円~20,000円 300万~1,000万超 200日
シルバー人材センター4,000円~8,000円
(時給1,400円)
~100万50日~150日

植木職人の労働時間・休日は?

  • 労働時間は、9時~17時というのが一般的で、途中、お昼休み・お茶休憩などある。実働一日5~6時間。(独立後自分で設定)
  • 休日は自分で決めることができる。土日休が多い。(独立時)
  • 繁忙期は日の出から日の入りまで。一日何件も掛け持ちということも。
  • 天候に左右される仕事なので、場合によっては長期休業ということもある。(台風並みの悪天候以外は作業を中止することはないようです。)

80歳でもできる植木職人

植木職人を目指す年齢層ですが、40代以上の方もかなりいらっしゃいます。下積み(特に道徳観の修行)がつらくて挫折する若者に比べ、中高年は「人の道」がわかっている方が多いので、修行の価値をよく理解しています。植木職人への思い入れも強いので、早く独立できる方が多いです。

体力に自信がないという方もいらっしゃいますが、問題はありません。植木職人の仕事は、技術が高くなれば自分のペースで無理なくできるので、さほど体力を使わなくて済みます。80歳を超えても続けている植木職人がいるのはそのためです。

また、他業種で磨いた技術やスキルを、そのまま活かすことができるのも植木職人の魅力。植木が相手とはいっても、それを依頼するのは人間です。
何よりヒューマンスキルが求められる業界ですから人生経験が豊富な方ほど植木職人に向いているといっても過言ではありません。

とにかく、自然や緑、植木に関わること、人に喜んでもらえることが好きな方であれば、多少年齢が高くても植木職人として独立開業することは可能です。年齢制限も定年もありませんから、今からスタートしても十分間に合います。
今は独立するまでサポートしてくれる民間のサービスもありますので、やる気さえあれば問題ありません。誰でも植木職人なることができます。ただし、金儲けのためだけに独立するならやめた方がいいでしょう。

儲け主導では、どうしてもスピード重視でアバウトな仕事になってしまいます。お客さんの信頼を損なうのも時間の問題です。信用商売では一度のミスが命取りになります。植木職人になるのは簡単でも、「ホンモノ」「プロ」になるにはそれなりの努力が必要です。

「好きじゃないと続かない」のが植木職人。独立するなら一生の仕事にするつもりでチャレンジしてください!

まとめ

あなたが植木職人を目指すならどの方法?

植木職人になる方法を紹介してきましたが、

「腕を磨いてじっくり勉強して独立したい!」
「できることならすぐにでも植木職人として独立したい!」

自分はいったいどんな方法を選ばいいのか、人それぞれだと思いますが判断するのは自分自身です。独立すると自由もありますが、自己管理能力がないと続けていくことはできません。家族のため、自分のためにじっくり考えて、植木職人独立を目指してください!

植木職人として独立する4つの方法

造園会社に就職
『こだわり派』
通信教育・独学
『マイペース派』
公共職業訓練
『生活第一派』
委託型
『すぐに独立派』
造園会社独立2庭園管理士通信教育
・親方について修行
・独立には5~10年
・プロ中のプロに
・自分のペース
・自己管理能力が必要
・独立に資格
・補助金で訓練
・競争率高い
・訓練後に就職必須
・未経験でもOK
・独立が容易
・営業必要なし
⇒造園会社⇒造園施工管理技士各地域の職安 
 

2023年12月31日